作品内容
この時を見越して雅彦が買っておいた土地にまで、東和の新鉄道計画による土地買収が進んできた。雅彦はそこを手放す条件として、時価の十倍の値段で、それも東和鉄道株での支払いを要求する。しかし矢島に、現金払いで押し切られてしまった。また雅彦のパール商事は、中共、中近東の貿易ルートを独占出来るかどうかの正念場にあった。その鍵を握るバイヤーのムーザは、役員に加わることの他、秘書の江梨子の肉体も求めてくる。雅彦は拒否したのだが、江梨子は契約を取るためにムーザのもとに出向いた。しかしムーザの背後には、矢島一派であり、奈美と婚約した、仁科康行の影が…。