作品内容
市橋智、23歳。自転車メール便の集配スタッフをしている。仕事終わりに恋人からのLINE。今夜、ホテルのバーで待ち合わせだ。LINEの返信をしている時、来客があった。大手紳士服メーカーAIKAWAの営業が、直接俺と話がしたいと社に来たのだ。AIKAWAと言えば大口の取引先だ。俺、なんかヘマしたっけ…?応接室に入ると、俺と同い年くらいの若い男が待っていた。「市橋智さん、梶行也という名前に聞き覚えがありますね?俺は梶の息子です。親父と別れて欲しいんです、今すぐ」……。俺は今まで何人かのオッサンと付き合った事があるが、息子が乗り込んで来るパターンは今回が初めてだ…。